2015年05月11日

歯の色(シェード)と材料と表現

こんにちは。アキラデンタルオフィス院長の須田晶です。

ホワイトニング、セラミック、ダイレクトボンディング、、、
歯の色(シェード)を改善する材料はいくらでもあれど、
治療後になぜか色について満足がいかない、、、
そんなことはなかったですか?
歯の色だけについて改善する方法を
簡単に列挙しましたが、
こういうキーワードと価格だけしか
見ていると、
思わぬ落とし穴にはまります。
治療されるみなさまも、
施術する歯科医師の方も・笑。


まず歯の色調はマットな単調な色合いではありません。
これは保険診療の硬質レジン前装冠やコンポジットレジンと天然の歯牙の色合いを比べれば
分かると思います。

また同じ物のはずの良い材質であるセラミックを使用しても、
口元に良い色として反映されないこともあります。

歯科においても歯牙の表面の色調を数値で計測する機械もありますし、
偏光フィルターを利用した色調の情報の伝達システムもあります。

しかし、これらについて、ハッキリ明言しますが、
どんなに詳細な色情報を得ても、
歯牙のように表現・再現できるとは限りません。


歯科医院のシステムや施術する歯科医師によって差が出てしまいます。
分かりやすく言い換えると、

高級店と同じ食材を手に入れても、
同じ味が出せるとは限らない …ということです。



明確な理由があります。
理解度とシステムとテクニックセンスです。

理解度について、
材料特性を理解し、色を表現できるように
材料の厚みや歯などの削り方を工夫しなければいけないということです。
厚みがなければ望む色は出すことは難しくなります。
透明性が増して、下地である歯牙の色が悪く反映されたり、
ただ、厚みを出すために患者さんの歯を過剰に切削することになると、
後々に痛みなどの不快症状が出てしまいます。
ですから、セラミック・ダイレクトボンディングなどの治療は
学識や経験という部分がとても大きく占めます。
広告上の謳い文句だけ見ていては、期待通りにいかないでしょう。


システムについて、
当院においては現在はセラミックを作製する歯科技工士が
自分の目で色を確かめると同時に、
精度が高い写真で、色情報を記録していきます。
以前は私自身が色調の写真を撮っていましたが、
実際に作製する歯科技工士が写真を撮るのでは
色や技工物に対する「視点」が違います。
口腔内はいろいろな条件の光も反映するので、
色調のみならず明度のチェックなども行われ、
確実にクオリティに差が出てきます。


テクニックセンスについて、
これは患者のみなさまにマッチした口元のイメージを
どれだけ表現できるかということに尽きます。
歯科治療というのは長期予知性(予後)が良いことが理想ですから、
追求を表現できる技術力が必要になってきます。

皆様は最新の治療が良い治療を思われている部分もあると思います。
しかし、実際にはそうではなくて、
施術する歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が
種々の条件の下、どれだけパフォーマンスを発揮できるかが
長期に渡る予知性、審美的な回復を得るかについてカギになります。

それについては保険診療が悪い、自由診療が良い、という
単純な話ではありません。
自由診療でパーフェ○トペリオ、レーザーで歯周病治療を行うのなら、
保険診療でしっかりと歯周病治療を行う方が素晴らしいことです。

患者の皆様の理想的なゴールは人それぞれ違いますよね。
ゴールへの道筋もみな同じではありません。

まずはしっかりと話し合える歯科医院を探して下さい。
魔法のような治療はありません。
あっても長く続くとは限りません。

材料に対する理解度、イメージの具現化・表現としての治療。
そのために私たちは歯科医院として努力をしています。

(そしてまたミーティング・笑)
posted by akiradentaloffice at 13:19| 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする