2015年09月08日

移転致しました

アキラデンタルオフィスは佐世保市島瀬町9−17ー2Fに移転致しました。
今後とも宜しくお願い致します。

[ここに地図が表示されます]

「10年を振り返って私が皆さんにおしえていただいたこと」

アキラデンタルオフィスも早いもので10年が経ちました。
現在2015年、超高齢化社会に突入し、歯科の訴求性(ニーズ)も
様変わりしてきたように思います。
医療不信や年金・医療保険不足の不安を煽り、
政権をミスリードするメディア、歯科インプラント治療における事故、
エビデンスの低いものを患者に売りつける同業者など、
医療従事者である私たちはより質の高い診療を供給し、
医療の社会的な信頼の回復に努めなければなりません。

私たちの医院の歯科診療も10年で進んだものと
昔から変わらないものがあります。
デジタルデータ化や医療機器など精度は上がりました。
保険診療においてはCAD/CAMが導入されましたが、
今後は他の分野からもっと新しく精度が高いCADや
3Dプリンタを併用したものが入ってくることでしょう。

歯科用コーンビームCTも随分と導入している歯科医院が増えました。
保険診療においても歯科用CTの適応も広がってきています。
そして以前は分かりにくかった病変や治しにくい歯や
顎骨の状態・形態も3Dモデリング画像により見えやすくなりました。

歯の根の治療における歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の普及、
目視下における根管治療は以前は困難であった治療を
「予後の良い治療」に引き上げました。

歯の神経である「歯髄」を取ったりする、細い道具「ファイル」も
著しい変化を遂げています。
そして根の中を充填する材料もより長持ちし、
馴染みやすい材料に変化していっています。
材料や機器はこの10年で革新的とも言える進化を遂げたと述べても良いと思います。


私たちの医院で変わらないものは何でしょうか。
やはり利他的に働けるスタッフのスピリッツ・魂と言えると思います。

アキラデンタルオフィスはチームとして成長を続けてきました。
今回の移転もチームとして頑張ってこれた結果です。
今いるスタッフのみんなは利他的に働き、好感が持てる本当に良い人たちです。

さて、一方で未熟な院長である私自身が変わったものは何でしょうか。
患者である皆さんや諸先輩方、佐世保市歯科医師会、
行政まで私を育てて下さっています。
この10年を振り返り、本当に感謝しかありません。
皆さんと出会っていなかったら、今の自分は存在していません。


特に私の歯科医院の診療のスタイルと
患者の皆さんの治療のゴールについてお話ししていきましょう。
これは皆さんに気付かされたことです。

東京歯科大学の研修医時代まで話は遡ります。
今は他大学の教授になられた、歯周病学講座の先生が
同世代の研修医の先生に話していました。
「今のベストがずっと続くベストではない」と。

歯科の治療は細菌などの口腔内環境、咬み合わせ、個人を取り巻く環境、
食生活などいろんな要素が絡み合うため、
自分がその時にベストな術式で行ったと思っていても、
ずっと安定するとは限らないよということを
研修医の先生に諭していた言葉です。
当時、自分の治療技術に不安でモヤモヤしていた私の心の中を
代弁したかのような言葉で、
私の胸に深く突き刺さりました。


現在の保険診療・自由診療(自費)の話に戻ります。
前述の通り、2015年現在は多くの良いものが生まれ、
保険診療においても自由診療においても
様々な歯科治療ができるようになっています。


しかし歯科医院側が思う予知性の良いものを提供しようとしても、
保険診療の範囲ではできるものではなかったり、
高価で望まれなかったり、主訴や実際の治療方法の希望は
人によって大きく異なります。


私も普通の人間ですから、何でも出来るだけ物持ちが良い方が良いと考えます。
しかし歯科治療においてはそれは望まれていない、
ただの押しつけでしかない場合もあるようです。

ですから出来るだけ患者さんと話す機会(カウンセリング)の回を
しっかりと設けるようにしました。
本当にお話しするだけです。
現在のお口の中や全身のリスクに対して行われる治療、
今後の病態や形態の変化などを予想し、
患者の皆さんにお伝えします。
患者の皆さんも治療方法を知った上で選択し、
こうやって欲しいと言える回です。
(私に言えなくてもスタッフを通して自分の希望を伝えることもできます)


しかしながら統計では70%の方が出口で
もう説明内容を忘れてしまうそうです。
ですから当院ではカウンセリング時に
ほとんどの方に口腔内写真とX線写真・診断・分析、治療計画などを
書面にしてお渡し致します。

歯科医院の中の狭い部屋に閉じ込めておいて、
その時に決めなければ帰れないような雰囲気もありません。
自分にとって大事なことなのでゆっくり考えて良いと思います。
当院がお渡しする資料を持ってセカンドオピニオンを求めることもできるでしょう。
私は治療方法を提示して、私なりに持っている力でベストを尽くしていきますが、
選択権があるのは患者の皆さんだと考えます。


「自分の治療のゴールとペースは自分で決める」


これが皆さんに教わったことです。
私たち医療従事者は一辺倒ではなく、
患者の皆さんの個々のベスト・ゴールに対して、
診療スタイルを変えるのが正しいと言えるのでしょう。


介入的な優しさではなくて、
その人の未来を組み立てていくスタイルを
充実させていきたいと考えています。


これが10年間で皆さんに教わり、私が理解したことです。
まだこれからもアキラデンタルオフィスは続きます。
第2章の開演です。

posted by akiradentaloffice at 18:24| 歯科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする